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交通事故への注意

交通事故への注意

悲惨な交通事故から 幼児を守るために

交通事故被害者の大半は、幼児であり老人であるといわれています。
そこには敏捷性に欠けるという特徴もありましょうが、
その他にも種々注意を 要することがあるようです。
とりわけ、幼児の場合大人とはまた異った特性を
持っていることに十分注意せねばなりません。
ここではその特性を掲げ、今後 の参考としていただきたいと存じます。

“事故がおきてからでは遅すぎます。
 未然に防止できるよう常に心がけましょう”

◎幼児の特性
(1)一つのものに注意が向くと、まわりのものが目にはいらなくなる。
道路上で友だちとの遊びに夢申になっているときには、
車が近づいてきても気がつきません。
また、自分の持っているボールが道路に二ろがり出たときや、
道路の 向こう側から親が声をかけたときなどには、
進向してくる車に注意を声 けずに走り出します。

(2)ものごとを単純にしか理解できない、
自分が黄色い小旗をあげれぱ、
車は必ずすぐとまってくれると思い込んでいる幼児があります。
小旗を出して 渡れぱ、いつでも安心だと思っているのです。
信号が青になれば車の停止を確認しないまま
一目散に走り出して幼児もいます。
黄信号のうちに通り抜けようとスピードをあげて走ってくる
車のあることなと は頭にないからです。
また、幼蝿は自分が道路のど二にいるときでも、
車の運転者はいつも自分を蒐ていてくれるものだと患い込ん でいます。
車の距角に入った場合には、運転席から全然見えなくなることを幼児は知りません。
走っている車が止まるためには、相当の距離が必要であることも理解で きません。

(3)そのときどぎの気分によって行動が変わる。
幼児は、何かうれしいことがあると、それによって
気持ちがうきうきして落ち着きがなくなります。
反対に、大人に叱られたりすると、そのことで頭がいっぱいにな.り、
まわりを見ないで道路を歩いたりします。
遊び過ぎ や睡眠不足で疲れているときには、
ふつうのときよりも いっそう周麗のことに気をっけなくなります。
長い聞へやの中にいたあと戸外に出ると、急に走り出 す幼児の姿もよく見られます。

(4)抽象的なことばだけではよく理解できない。
「あぶないよ」とか「注意しなさいよ」というような抽象的なことぱだけでは、
幼児は具体的な 行動と結びつけて理解することはできません。
また、交通事故の危険性について、ことばで教えられて「うん」と返事はしても、
その通りには行動できないことが多いものです。

(5)おとなのまねをする。
信号を無視して道路を横断しているおとなや、
ガードレールの外側を歩いている年上の子どもを見たりすると、
たとえそれが危険な行動であっても、幼児はすぐまねをします。
おとなのように周 囲の状況について判断する能力がありませんので、
その行動にはたいへん危険が伴うことかあります。
大人がよいお手本を示せば、幼児はそのとおりに まねをします。

(6)おとなに依存しやすい。
おとなの人の流れにたよって、信号を見ないで
横断歩道を渡っている幼児がよくいます。
これは、おとながそばにいると、それに依存する気持ちが強いからです。
信号の赤や黄は危険を意味することを口でいうことのできる幼児でも、
実際の場面では、それを役立てていないことがしばしばあります。

(7)応用的動作ができない。
幼児は、一つのことを教えられても、そのことを他の場面にまで
応用 して行動することができません。
環境が変わると、いつも数えられてい ることが役立たなくなります。
いつも通る道路では交通規則を守ることができても、
別の道路ではそれを応用して守ることができるとは限りません。

(8)物のかげで遊ぶ傾向がある。
幼児には、ちょっとした物かげで遊びたがる傾向があります。
平気で車の下や後輸の近くで遊び、それが危険であることがわかりません。

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